矯正治療
当院では月に一度、日本矯正歯科学会認定医による治療を行っております。
矯正歯科では最初の診断がとても重要になってきますので、頭部規格エックス線撮影(セファロ撮影)により、分析、診断を行ってから治療を始めます。
成人の矯正10代の矯正不正咬合
上下の歯が適切に咬み合っていない、歯並びが凸凹していたり歯と歯の間に隙間がある、 といった歯の状態のことを「不正咬合」と言います。 不正咬合にはいくつかの種類があります。
上顎前突
じょうがくぜんとつ
いわゆる「出っ歯」のことです。上の前歯が大きく前に突き出している状態のことをいいます。

下顎前突
かがくぜんとつ
「受け口」とも呼ばれ、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態のことです。

叢生
そうせい
歯が重なり合ったりして、歯並びが凸凹している状態のことをいいます。

開咬
かいこう
奥歯でしっかり噛んでも上下の前歯がかみ合わず、すき間があいている状態のことです。

空隙歯列弓
くうげきしれつきゅう
「すきっ歯」と呼ばれるもので、歯と歯の間にすき間があいていることをいいます。

過蓋咬合
かがいこうごう
噛んだときに、上の前歯が下の前歯に大きくかぶさっている状態のことをいいます。

マウスピース矯正
インビザライン®システム
当院では従来通りのワイヤーを使用した矯正治療に加え、インビザラインというマウスピースを用いた矯正治療も行っています。
従来のワイヤーを使用した矯正とは違い、透明で取り外しが可能なアライナーを使用して行う矯正です。
透明で薄いマウスピースを使用するため、歯に装着しても目立たず、矯正をしていることが気付かれにくい装置です。
また、プラスチック素材のため、金属アレルギーの方でも使用していただくことが可能です。

インビザラインの特徴
- 目立たない
- インビザライン・アライナーは透明に近く目立たないため、装着していることがほとんどわからず、見た目によるストレスを感じさせません。
- 取り外しができて衛生的
- 食事や歯みがきの時はアライナーを取り外すことができるため、普段通りに歯のお手入れができ、口腔衛生を健康な状態に保つことができます。
- 口腔内トラブルが少ない
- ワイヤーやブラケットを使用しないため、口の中の違和感が少なく、矯正装置が外れてしまうなどのトラブルの可能性も少なくなります。
- 患者様一人ひとりの歯にカスタマイズ
- インビザラインは、患者様一人ひとりの歯に合わせて作製される、「インビザライン・アライナー」を装着することで段階的に歯を動かし、矯正を行います。
- いつでも簡単に取り外し可能
- アライナーは装着していても違和感が少なく、取り外しが可能なため、食事や歯みがきなど日頃の多忙なライフスタイルにも支障がありません。

インビザライン・システムに関するQ&A
- 治療できる範囲は限られますか?
- 一般的な矯正装置と同様、治療の適用範囲に制限は設けておりません。
ただし、担当医の治療方針等によって対応できる範囲が異なるため、詳しくは担当医へご相談ください。 - 治療期間はどれくらいですか?
- 治療期間は先生の治療方針や治療計画等によって異なりますが、従来の矯正治療とほとんど変わりがないと矯正歯科医より報告されています。
- 治療に痛みはありませんか?
- 痛みの感覚には個人差がありますが、マウスピース矯正は一般的に、従来の矯正装置のようにブラケットやワイヤーによる痛みや不快感が少ないと矯正歯科医より報告されています。
- 治療費用はどのくらいかかりますか?
- 治療費用は、必要な治療の種類や期間等をふまえて決定されます。お支払いプラン等も医院によって異なりますので、各医院へご相談下さい。
- 年齢に制限はありますか?
- 年齢による制限はありません。永久歯が完全に生えそろっていない患者様も、インビザラインによる治療が可能です。詳しくは治療を担当する矯正歯科医に直接ご相談下さい。
10代を対象とする新しい矯正
インビザライン® ティーン
インビザライン・ティーンは、従来の一般矯正のようなワイヤーやブラケットの装着による不快感や、見た目によるストレスを感じさせずに歯並びを矯正する、新しい歯科矯正システムです。
インビザライン・ティーンのメリットと魅力
- 10代のためのデザイン
- 10代の矯正治療におけるコンプライアンス面の課題や、永久歯が完全に萌出していないなどの課題点を考慮したシステムです。アクティブな10代の日常生活への影響を軽減します。
- 目立たない
- インビザライン・アライナーは透明なため、装着していることがほとんどわからず、見た目によるストレスを感じさせません。
- 健康で衛生的
- 取り外しが可能なため、いつでも簡単に歯のお手入れができ、口腔内を健康な状態に保つことができます。
- 歯周組織を健康に保もつ
- 治療期間中に歯みがきやフロスを使用することで、歯周組織を健康に保つことができます
- 口腔内トラブルが少ない
- ワイヤーやブラケットを使用しないため、口の中の違和感が少なく、矯正装置が外れてしまうなどのトラブルの可能性も少なくなります。

よくある質問
- 従来の一般矯正と比べて、インビザライン・ティーンにはどのようなメリットがありますか?
- 矯正治療中も口腔内を健康な状態に保つことができるほか、従来の一般矯正とは異なり、普段通りに近い生活を送ることが可能です。
インビザライン・アライナーは透明で目立たず、取り外しが可能なため、従来の一般矯正の場合に心配されるスポーツや吹奏楽をはじめ、10代の矯正治療におけるさまざまなデメリットが軽減されます。 - インビザライン・ティーンには、治療対象年齢はありますか?
- インビザライン・ティーンは、永久歯が完全に萌出していないなど、10代の矯正治療における様々な課題点を考慮した治療システムです。
(矯正歯科医の判断によっては、10代以外の方の治療にも適用される場合があります。)
詳しくは、矯正歯科医にご相談ください。 - 通院回数や通院頻度はどのぐらいですか?
- インビザライン・ティーンは、矯正歯科医によるアライナーの調整またはメンテナンスをほとんど必要としません。そのため、通院していただく回数はとても限られています。
通常、4週間~6週間に一度、または歯科医師の判断に応じて通院していただき、治療の進捗状況の確認および、次の治療ステージのアライナーを受け取ります。 - 歯のお手入れは簡単にできますか?
- 食事や歯みがきのときはアライナーを取り外すことができるため、従来の一般矯正とくらべてより簡単に、健康な口腔衛生を保つことができます。
また、アライナーは取り外しが可能なマウスピース型矯正装置のため、従来の矯正装置のように食べ物がワイヤーやブラケットに挟まることがありません。
近遠心移動
今までの治療法では、顎のスペースを広げるために健康な歯を抜く必要がありました。ところが、最近では歯を抜かずに矯正治療ができる場合があるのです。
特に小さなお子さんの場合、顎の成長をうまく利用しながら矯正治療を行えるため、歯を抜かなくてもすむ確率が高くなります。
例えば下の写真は、遠心移動(歯を奥歯のほうへ動かす)という方法で歯を動かしています。あいたスペースに、前歯を正常な位置に並べることで矯正治療が行えるのです。
反対に歯を前歯のほうへ動かすことを近心移動といいます。
ムーシールド
ムーシールドとは、下の前歯が上の前歯より前に出ている、いわゆる「受け口(反対咬合・下顎前突)」のお子さんの矯正治療に使用する器具のことです。
毎晩寝ている間だけ、ムーシールドという矯正装置を装着するだけですので、3歳頃から治療が可能です。

MTM
1本だけ歯が飛び出ている、前歯2本のすき間が開いている、など歯列全体ではなく数本の歯だけを動かす矯正治療のことを「部分矯正(MTM)」といいます。
通常の矯正治療よりも短期間・安価で出来ることが特徴です。
